かっとう

営業って

自分の中で、営業って言うのは「いい仕事だった」という気持ちと同時に、「自分の精神も同じくらい消耗する」仕事だったなと言う印象です。振り返ると。

プライベートと切り離すなんて全然できなくて会社=仕事=1日の半分以上。苦労してであった客に対する思い入れは、かなりある。自分の売り上げが悪かったら、客の資産を食いつぶしてでも売る。良心が痛んだ。

それでもやる。仕事だから。そうすることで客に嫌われても、仕事がなくなる方が一大事で、そっちの方が重要。だからやる。仕事中はそう割り切れても、仕事が終わるとむなしさが広がる。休みになるととたんに一般人に戻って、自分がすごく悪行をしたように思われて罪悪感。その繰り返し。

だから営業が嫌だというのは一方的な逃げなんだろうけど、苦しさばかりが胸に去来して、本当に訳もわからないほどに泣けてきたり。

売れなければ怒られる。客を食いつぶすのかお前は、と怒った上司や先輩社員が、私が見つけた客で「食いつなぐ」話を聞くと、どうしようもなく腹が立つ。だから、良心が痛んだ。だから、客さえ見つけなければと思った、正直。

やりがいがある。責任がある。一方で、WIN-WINの関係なんて対個人では夢のような出来事で、客をだまして「夢」をかなえる。口はうまいもの。

ものはいいよう。WIN-LOSEの関係を言葉と見せ方でWIN-WINにしていく。良心が痛むなんて当たり前で、上役の人から「良心に悖る仕事をするな」と言われたら、ああもう、良心の呵責しかないって気づいた瞬間、心が折れた。方々の世間をだましていく。もう無理。いい加減、まっとうでいるのがつらくなる。

いや、不動産ってそんなもんです(笑)

正直な話、自分はだまされたな―と思うことの方が多くて、まっとうに行くって言うことの難しさを日々痛感しています。不動産業界ってそんなところです。

何を今更って言われたらそれまでなんですけど、ちょっと思うところがあったので、ぶりかえしてみました。


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